
…(どれにしようかな)
あ、ドルくん。
まだ新しく買う3Dプリンター悩んでたの?
そうなんだよビートくん。
いいやつがなかなかなくてさ。
そうなの?
3つとも星4.5だし、どれもよさそうだよ?
実は平均の評価が高いといって安心とも限らないんだ。
いろいろ知らべてみると想像と違ったなんてこともよくあるんだよ。
なんか選ぶの難しいんだね。
でもだったらどうやって大丈夫かどうか判断するの?
もしかしたらビートくんも自分で買うときがくるかもしれないから、今回は3Dプリンターの選び方について話していくよ。
もくじ
1.レビューはスコアではなく、購入者の声を聞くべし!
そもそも評価が高くても安心じゃないってどういうこと?
みんな満足してくれてるから高い評価をつけてるんじゃないの?
じゃあまずみんながどれくらいの評価をしてくれてるかを知るために、カスタマーレビューを見てみるよ。



※架空のレビューです。
ここでは星1~5をつけた人がそれぞれ何人いるかがわかるんだ。
あれ?
3つとも同じ星4.5なのに、星5と星1の数が全然違う!
3つのカスタマーレビューを見てビートくんはどう思った?
う~ん…
プリンターBは星が4と5しかないからだいたいみんな満足してるみたいだけど、プリンターAとCは星1とか2をつけてる人がいるから全員は満足してないのかな~
そうなんだ。
あくまで全体の評価は星をつけた人の平均だから、必ずしも同じように評価しているとは限らないんだ。
なるほど~
じゃあこの中だったら「プリンターB」が一番いいってこと?
そうとも限らないよ。
次はレビューしてくれた人のコメントを見てみよう。プリンターAとCで星1をつけた人が何で星1にしたのかわかるよ。


プリンターAはときどき動かないやつが届くことがあるみたいだね。
でもプリンターCに星1をつけた人はニッパーが入ってなかっただけで3Dプリンター自体には問題なかったみたいだよ?そんなに低く評価しなくてもよかったんじゃないかな~?
そうなんだ。
評価の基準は人それぞれだから不良品が届いて星1にする人もいれば、1つ足りないものがあって星1にする人もいるよ。だから評価の平均とか星の数よりも買って使ってみた感想(レビュー)の方が重要なんだ。
そっか~でもそうだよね。
細かいことでも許せないっていう人もいるし、いいかわるいかなんて人ぞれぞれだもんね。
これは3Dプリンターじゃなくても、他のものでも同じことがいえるから、なにか買うときはこういうところに注目してみてね。
2.品質はメーカーによって玉石混合!!
でも、日本で家電とか買ってもそんなに不良品が あったなんてあんまり聞かないけどそんなに質が違うなんてことあるのかな?
実は家庭用の3Dプリンターを売ってるのは大多数が中国なんだ。
え、そうなの!?
てっきり日本でつくってるのかと思ってたけど違うの?
日本はあんまり家庭用の3Dプリンターを売ってなくて、工業系の本格的なやつをつくってることの方が多いんだ。
なんか3Dプリンターてすごい機械のイメージがするから日本でつくってそうな気がしたんだけどな~。
ちょっと偏見だけど中国でつくってるやつって大丈夫なの?
正直メーカーによって品質がバラバラなんだよね。
ちゃんとしたのをつくってるところもあれば、ヘンテコなやつをつくってるところもあるから注意だね。
なるほど~
だから買った人の感想(レビュー)から判断する必要があるんだね。
ここで注意なのは、ときどきサクラがレビューをして評価を無理やり上げていることがあるんだ。
桜?
お花がなんか悪いことしてるの?
あ、そっちの桜じゃないよ笑
サクラっていうのはニセモノのお客さんのことで、本当は全然違うのにあたかもすごいものだってウソをつく人のことなんだ。
えぇ~!
そんなことをする人がいるの!?
そうやってだまして商品を買わせようとする人は残念ながらいるんだ。
だからさっきのプリンターBだって本当はみんなサクラで、いいようにみせてるかもしれないんだ。
そんなこと言っちゃったら何を信じていいかわかんないよ~…
大丈夫!
最近だとあやしいレビューがないか調べてくれる「サクラチェッカー」っていうのがあるんだ。
これを使えば他のサイトのレビューと比較したり、怪しい日本語のレビューがないかどうか調べてくれるんだ。
こういうのもあるんだ~
単純にレビューを見るだけじゃわからないことがたくさんあるんだね。
だからドルくんずっと悩んでたんだね。
そうなんだよ。
絶対安心なんてものはないし、予算とかも考えたら悪いところの1つや2つ我慢しなきゃいけないから選ぶのに時間がかかっちゃうんだよね。
お買い物するときにこんなに考えたことなかったな~
こんどなにか買うときはサクラチェッカー使ってみよっと!
3.筆者のおすすめ2選
せっかくなので筆者からおすすめの販売会社をボックス型・フレーム型それぞれ紹介させていただきます!
おすすめの基準としてボックス型は初心者・お子様のいるご家庭向け、フレーム型は中・上級者向けというのを前提とします。
QIDI TECH
筆者が現在確認出来る中で最も信頼できる会社です。主にボックス型の3Dプリンターが販売されています。
ボックス型なだけあって温度調整が速く、すぐあったまってすぐ冷めます。「音が静かになったら開けて取ってもいいよ」といってあげればお子様でも安全に使うことが出来るでしょう。メーカー自体は中国ですが、日本人のイメージとは真逆のハイクオリティでかつちょっとしたことでも対応してくれる質のいいサポート体制が整っているのも魅力です。
2023年現在では「i mates」という製品が価格的にもおすすめです。この製品には天井以外を密閉できるカバーが付属しているほか、造形精度が高くなる「0.2mmノズル」までついてくるなど拡張性にも優れています。
ちょっとネックな点としてはやや価格帯が高く、一番安いものでも6万円近くするため他の3Dプリンターより高額になります。あと本体が20kgくらいあるので、重さでいえば結構ヘビー級です。
ちょっとお値段は高めですが、それに見合った安心安全の性能をしているので、スタートアップにはもってこいの3Dプリンターです。
はじめてのぼくでも使えそうかも!?
ANYCUBIC
筆者が一番長くつかっていたところの製品です。主にフレーム型の3Dプリンターを販売しています。
すぐ組み立てられる状態で決ますし、造形できる範囲もボックス型のものより広いです。2023年現在は主に「Kobraシリーズ」が展開されており、標準的な220*220*250mmのサイズから400*400*450mmと圧倒的なスケールのものまでそろっています。 そして3Dプリンターで面倒な高さ調整(レベリング)も自動でしてくれるオートキャリブレーション機能付きなのも中・上級者にとってうれしい要素なのではないでしょうか。
注意点として、この商品は「組み立て式の3Dプリンター」というよりは「豊富にそろっている3Dプリンターキット」であるということです。メーカーとしてはこのように主張しているので、トラブルが起きてもあまり対応してくれないことが多いようです。
あとこのメーカーの製品は全体的に熱関係のトラブルが多いです。うまく動作しないと思ったら中の基板を確認してみましょう。
機械や電気部品に詳しく、修理も自分で出来る方におすすめです。
ボックス型のより台が大きいから一度にたくさんつくれるね!
4.合わせて買っておきたいモノ5選
おまけに近いですが、ほかに用意しておくといいものもあるので、個人的に必要そうなものを5つピックアップしてみました!
参考になれば幸いです。
4-1.変換アダプター

3Dプリンターの電源タップは3ピンなので、ご家庭のコンセントにさせない場合があります。
届いてワクワクしながら使おうとしたときに「電源つけられないじゃん!」なんて悲しいことがないように準備しておきましょう。
ホントだ!
これじゃコンセントにはいらないや!
忘れずに買っとかないと…
4-2.ニッパー

造形物によっては余分な部分を切る必要があるのであった方がいいです。
メーカーによって異なりますが、最初から付属していくこともあります。
買うときについてくるか確認してね。
4-3.空気清浄機

3Dプリントに使うフィラメントはプラスチックのため、溶かすと微弱ながら有害物質が出てしまいます。そのため3Dプリンターを使う際は換気のできる窓がある部屋に置くか、空気清浄機があるとよいです。
最近では空気清浄機能の付いた3Dプリンターも販売されているので、その場合は不要です。
フレーム型はノズルがむき出しの状態にあるので、フレーム型の3Dプリンターを使う際は必ず用意しておきましょう!
ちゃんと換気する必要があるんだね。
4-4.ゴミ箱

意外なものかもしれませんが、3Dプリンターを使い始めるとやたらとプラスチックゴミがでます。
紙類などの資源化ゴミとはできるだけ分別しておく方がベストです。
つくってるうちにいらなくなったパーツだらけで、よく部屋が汚くなっちゃうんだよな~
4-5.プラットフォームシート

3Dプリンターの造形プレートの上に貼ることでフィラメントがしっかりくっつき、設置面がきれいに仕上がります。造形が終わったら、シートと造形物の間をヘラで何回か突っつけば簡単にはがすことが出来ます。
注意点として、ビルドプレートによって相性が異なります。ガラス製のものであれば相性抜群ですが、表面がもともとざらざらしているようなものは空気が勝手にはいってシートが浮いてくる場合があります。
マグネット製のビルドプレートが対応している場合は、裏面に貼ると浮いてこなくなります。

あるに越したことはないですが、せっかく買っても合わないと無駄になってしまうので、購入した方のレビューをみて合いそうかどうか検討してから購入するのが良いでしょう。
※2023年現在、国内でシェアを取っていた「3M」社のプラットフォームは長期的な品薄が続いている状態です。品切れで購入ができない場合は、海外Amazon等にある「PEIシート」で代用することができます。
造形物の裏面がとってもきれいに仕上がるよ!
まとめ
- 評価は価値観の違う人たちが付けたものであり、注目すべきは商品に関する正しい情報。
- 3Dプリンターの品質は値段というよりメーカーに依存する。
- 筆者のおすすめの3Dプリンターは「QIDI TECH」と「ANYCUBIC」の3Dプリンター。
そういえばドルくん、新しく買う3Dプリンターどうするの?
さっきの赤いボックス型のやつにしてみようかな。
ビートくんも使いやすそうって言ってたし、これにするよ!
わ~い!
ついに3Dプリンターを見られるよ~!
届いたらいっしょに使おうね!
うん!
以上、3Dプリンターの選び方についてざっくりまとめてみました!
最近は安くなったと言われてますが、決して安い買い物ではありません。
価格のわりに質の悪いものが多くあるのでこのページを参考に後悔のない選択をしてくださいね✌